マーくんパパ

さすらいのマーくんパパのレビュー・感想・評価

さすらい(1957年製作の映画)
3.2
7年も内縁関係を続けた女イルマに突然見捨てられたアルドは娘を連れて放浪の旅に出る。元の婚約者〜ガソリンスタンドの肉欲女〜病身の娼婦と寝場所を求めてさすらうが、何処に行っても心の安住は満たされない。又イルマの暮らす故郷に舞い戻るもそこには新しい夫と新生活を始めたイルマのは姿を見て失望し働いていた工場の高い塔から滑落死する。ミケランジェロこの後に続く愛の不毛作シリーズの序章。何処も心の中を写した様な侘しい風景、乾いた土、着地点のない人生には墜落しかなかったのか⁈ 不毛な愛の経験がないと理解と共感の域に達せず。