動物は大好きなので、手放しで楽しめるし、若い頃に観てたらあーほっこりした、で終わっていただろう。
ただ、それだけではない奥深さがこの作品にはあったと、子育ても終わりかけの今なら思える。
母犬が豚に対して母性を発揮するのは、血が繋がってなくても親子になれる里親を連想させる。羊の動かし方では命令ではなくきちんとお願いする方が協力を得られるという、人間社会にも通じる教訓がある。ベイブが牧羊犬コンテストで満点を叩き出すのは、言い方は悪いかもしれないが、障害を持ちながらも素晴らしいパフォーマンスを披露するアーティストやアスリートを連想し、ハンディがあっても諦めずに挑戦する事の大切さを表現しているように感じた。
そういう意味では子どもが小学生くらいの時に一緒に観たかった。内容はかなり違うが「チャーリーとチョコレート工場」を観た時の気分に少し似ている。
レックスの声、いい声だなと思ったら、マトリックスのエージェントスミス役の、ヒューゴ・ウィービングだった。