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シシリーの黒い霧のodyssのレビュー・感想・評価

シシリーの黒い霧(1962年製作の映画)
2.0
【シシリーでは何事も分からない?】

BS録画にて。

戦後間もない時期にシシリー(シチリア)で起こった独立運動と、それに絡む殺人事件、さらに山にこもった一派と、メーデーでの共産党支持派に対するこの一派の乱射事件、そしてその裁判などが扱われています。

しかし、裁判でも真相は明らかになりませんし、途中の展開も何がどうしてどうなっているのか必ずしも明瞭ではありません。

殺人事件に始まって殺人事件に終わる映画ですが、最後の事件については説明すらされていません。

要するにシシリーとはそういう場所だと言いたいのでしょうか? マフィアを初め新旧色々な勢力が存在して複雑に関係したり対立したりしている。ウィキによると1990年代になってもシシリーではマフィアによる暗殺事件がいくつも起こっているようです。

くっきりしたモノクロ画面の美しさ、シシリーの街の様子や荒涼たる郊外の景観はそれなりですが、率直に言って面白いとは思えませんでした。
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