マーくんパパ

女渡世人のマーくんパパのレビュー・感想・評価

女渡世人(1971年製作の映画)
3.0
〝緋牡丹博徒のお竜〟シリーズに続けと東映のドル箱女優藤純子が〝妻恋いのお駒〟として第二弾シリーズものでスタート、ただし次作「女渡世人おたの申します」で終わってしまったが。10才で生き別れた母を探して旅する女渡世人お駒。窮地を救ったくれた流れ者鶴田浩二の頼みで幼い娘を亡き妻の祖父母が暮らす長野の温泉宿へ届けることに。その宿の利権を奪おうとする地元ヤクザの抗争に巻き込まれる。クライマックス討ち入りに出向く時の鶴田浩二の〝お供いたします〟のセリフには痺れます。この歳(当時25才くらい)でこれだけの落ち着きと艶やかな着物姿の色気、任侠啖呵のセリフと殺陣の冴えを見せられる女優は今の時代には絶対いない。当時世の中年男どもが熱狂した気持ちがよくわかる。