Clary

奇跡の人のClaryのネタバレレビュー・内容・結末

奇跡の人(1962年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

非常に見応えがあり、見入ってしまった!

奇跡の人、という邦題だと気づきにくいけど、
「worker」なので、サリヴァン先生のことを指すのね。

後天的に視覚と聴覚を失い、
表現が適切ではないかもしれないが、動物的になっていたヘレンケラーの元に家庭教師として現れたサリヴァン先生。
愛情故に哀れみとして接する家族と時に対峙しながら、
ヘレンケラーに人として生きていく世界を与えようと奮闘する。

ヘレンケラーからしたら、
突然、食べるものや遊ぶものを取り上げてよく分からないことを強要する人が表れて恐怖以外の何者でもないのだと思う。
二人の闘いが鬼気迫るもの。

そして、従順さの先に「言葉」を。
言葉という概念を理解していないのに目も耳も不自由な相手へ
どう伝えればいいのか。
苦悩しながらも、根気強く教えていく。
それがあったが故、ヘレンケラーの中で、
物にはそれぞれ名前があるということに気づく。
ヘレンケラーの中で世界が生まれる、拡がる最後のシーンが素晴らしい。


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コテンラジオのヘレンケラー&サリヴァン先生回が素晴らしかったのを機に視聴したけど、
コテンラジオで背景も知れていたので、より楽しめた!

メモ
・当時の、目が不自由、耳が不自由である者への人権意識
・南北戦争の名残
・サリバン先生のこれまでの人生背景
・目が不自由、耳が不自由である者への研究発展
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