おけい

コブラのおけいのレビュー・感想・評価

コブラ(1986年製作の映画)
3.8
カッコよい…。

何故かスタローンの若かりし頃に今頃一人胸キュンしているワタクシ。昔80年代、90年代映画を観まくってた時はあまりスタローンに興味が無かったのに不思議よね。

この『コブラ』はそんなスタローンの全盛期の映画と言われているけど、正直映画自体は傑作というわけでもなく、いわゆるB級に値する作品である。時代を感じさせる音楽が何だかチンプでシリアス路線を狙うもどこか空回りでプッと苦笑してしまうような残念な部分もかなりある。

しかし、そんなことを全て帳消しにしてしまう力がこの作品にはある。それはスタローンが脚本を書き上げたこの通称コブラと呼ばれるアウトロー刑事(マリオンコブレッティ)のキャラクターの破壊力に他ならないでしょう。

レイバンのサングラス、常に咥えているマッチ棒、ジーパンにロングコート。ダサい。吐くセリフもダサい。ダサいけど、何かカッコいい。もうよー分からんけど何かカッコいい…。

このコブラの見た目、佇まい、セリフが本作品の全てと言ってもいい。目と耳を凝らして見逃してほしくないシーンが至るところに散りばめられている。

そして頭の足りない上司達が困った時に必ず言うセリフがある。

『コブラを呼べ』

とにかくコブラを呼んでちょうだい。そんな映画です。
おけい

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