方眼

シマロンの方眼のレビュー・感想・評価

シマロン(1960年製作の映画)
3.8
1960年”Cimarron”。NHK朝ドラ風、西部開拓史劇。主演女優はメリル・ストリープか、田中裕子か、脳内変換。1889年オクラホマの土地争奪競争から始まり、新聞社創立、先住民との関係、子供の誕生、ならず者と決闘、昔の女、さらに新しい土地へ、石油が出た、知事に推薦、一次大戦まで。主演男優グレン・フォードは、このアメリカ市民の叙事詩とカラーワイドには荷が重い。正義感で非差別者に見えるがリベラルだけでもなく、フロンティアを探し求めることが最優先のある種バカ男ヤンシーの複雑さを演じきれてない。それに対峙する妻セイブラのマリア・シェルも可愛すぎて、キーキー演技も平坦。前半の西部劇、馬車レースのダイナミズム、容赦のない撃ちあい。ある登場人物が死に、残った家族はまた別のファミリーを構成する。いっときの不運は、あとの幸運。退治された悪党どもは棺桶屋内に晒され、市民は鉄線花火で追悼、これは初めて観た。
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