冒頭からヨーロッパ映画という雰囲気に包まれている。
舞台はグラスゴー。
12歳の少年ジェイムズは友人を溺れ死にさせてしまう。
結構なインパクトを最初から与えるが、そのことを引きずるわけでもなく多感な少女と知り合い、複雑な家族と日常を追っていく。
邦題はあまり意味を成さないし、原題のネズミ駆除という言葉がピッタリ合っている。
街には常に黒のゴミ袋が溜まっているため、そこにはネズミが徘徊している。
少年が棒きれでネズミを叩くのが印象的。
成長には辛い現実が待っているというのを淡々と写しだす。
多分映画としては心に残るだとかそんな類いではないが、ヨーロッパ映画が好きなら見て損ないかも。