このレビューはネタバレを含みます
40年近く前の作品。
ボケ・痴呆→認知症と言い方は変わっても、家族が抱える問題の本質は、大きくは改善されていない。
長男の妻の・桂子(十朱幸代)が本当に気の毒だった。あんなに献身的に舅の介護をしているのに、夫やその姉妹から理解してもらえなくて…。でも、おじいちゃんはわかって感謝していたのだろう。
おじいちゃんがおばあちゃんを病院から連れ出すシーンは、いくらなんでも途中で誰にも会わない訳がないので無理があった。
おじいちゃんの介護を巡って、やっと家族がまとまったというのは皮肉だ。ラスト、松江の家でおじいちゃんが亡くなったのかと思ったら違った。これから先まだまだ一家の苦労は続くだろう。
千秋実の迫真の演技が凄い。