記録。
公開当時劇場鑑賞。
「炎のランナー」で一目惚れしたナイジェル・ヘイヴァースが出ているという単純な理由で見たけど、とても奥が深い作品だった。
英国人のインドに対しての偏見、当時の人種差別も今以上にあからさまだし、何よりヒロインがとても人騒がせ。
インド人への偏見は全く無いものの、彼らの世界に無神経に踏み込むから騒動が起きる。
このへんがみどころですな。
クライマックスの裁判のシーンでは、ヒロインの婚約者を演じたナイジェルがとてもお気の毒だった。
とはいえ、エリート意識の高い典型的な英国紳士の役だったので、飛んだ三枚目になった瞬間、周囲からかすかな笑い声が聞こえて来たのを思い出した。
きっとインドの異常な暑さのせいで、人間模様までわざわざ複雑になってしまうのかもなぁと感じた。
もともと英国人もちょっとややこしそうだしね。
映像はとにかく壮大で素晴らしく、さすがは巨匠デヴィッド・リーン、
一見の価値はあると思っている。