タカ

ミツバチのささやきのタカのレビュー・感想・評価

ミツバチのささやき(1973年製作の映画)
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何というか「哀れなるものたち」が無邪気な目線を通しつつも性の匂いがダダ漏れる映画だとしたらこの映画は死の匂いがダダ漏れの映画だった
にしても子役の子が中性的で透明感が凄い

命のないもの(=標本や絵画の天使など)が揃いも揃って黒目なの怖い
思えば負傷兵が逃げ込んだ建物も黒目の人のように見えるのでそこに逃げ込んだ時点で運命は決まっていたのかもしれない

そして度々部屋の外で犬がギャン鳴きしてて「何かがいる」ことが暗示的に示されていて不穏だった

何故フランケンシュタインと少女は死ななくてはならなかったのか、アナ視点でははぐらかされただけで答えは明示されていなかったので死とは不条理なものということかな(他の人の解説を見ると政権批判なども含まれているらしい)
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