Amos

善き人のためのソナタのAmosのレビュー・感想・評価

善き人のためのソナタ(2006年製作の映画)
3.5
国家による国民の監視が当然のように行われていた東ドイツでのお話です。

ただ、この映画はつまらない社会へ向けたメッセージ性を掲げるわけではなく、そこに暮らす人間にしっかり焦点が当たっている作品です。

監視社会の中で生まれる"疑い"が、周囲の人間、親しい人、挙句は自分にまで向き、それに苦しむ姿が印象的です。

やっぱり、価値観が違えど人間は人間。
悩みの根本は誰しも変わらないんだと気付かされる作品です。
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