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くちづけのsonozyのレビュー・感想・評価

くちづけ(1955年製作の映画)
3.5
石坂洋次郎の三つの短編を三人の監督が演出した楽しいオムニバス。
今は死語となった?「くちづけ」は1話のタイトルで、他の2話は別テーマです。

1.くちづけ(筧正典監督)
仲の良い大学生のくみ子(青山京子)と健二。くみ子は義姉の倫子(杉葉子)に伯父が持ちかけた再婚話に複雑な心境。河原を散歩中、寝そべって目を閉じたくみ子は健二に突然くちづけされ・・
時代を感じる二人の会話。笠智衆さんが教授役でいい味。

2.霧の中の少女(鈴木英夫監督)
実家に帰省中の由子(司葉子)のところに親友の上村(小泉博)がやってくる。男が泊まると両親は大騒ぎ。元気キャラの由子の妹 妙子(中原ひとみ)が二人の見張り役に。由子、上村、妙子、弟の4人で温泉地へ。夜、由子と上村が外出したことに慌てる妙子は霧の中、二人を探す・・
司葉子の凛とした美しさ、中原ひとみの可愛さ、両親とばあちゃん(飯田蝶子)の楽しいキャラ。一番楽しめました。

3.女同士(成瀬巳喜男監督)※ジャケ写
住み込みの21歳の看護婦キヨ子(中村メイコ)の日記を見てしまい、医師の夫(上原謙)への恋愛感情を抱いていることを知った朋子(高橋秀子)。キヨ子を結婚させねばと八百屋の清吉(小林桂樹)を接近させようとする・・
高橋秀子の嫉妬と行動が面白い。
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