『くちづけ』(1955)初鑑賞。高峰秀子特集 @シネ・ヌーヴォ。35mm 映像:良好/音声:普通。
男女の仲にまつわる3篇のオムニバス。石坂洋次郎原作で大らかな男女の関係性を描く。戦後も落ち着き、…
◯戦後10年目のラブコメ競作「盗み見」三題
石坂洋次郎の『霧の中の少女』を原作として、
成瀬巳喜男と東宝初代社長の藤本真澄が製作した
成瀬を含む三人の監督による上質なコメディ
《第一話》筧正典…
第一話「くちづけ」
日差しがいい。太刀川洋一(太刀川寛)がいい。
第二話「霧の中の少女」
日差しがいい。中原ひとみの顔が強い。
第三話「女同士」
やっぱりダメ男役以外へたくそなんだってことが…
石坂洋次郎の三つの短編を三人の監督が演出した楽しいオムニバス。
今は死語となった?「くちづけ」は1話のタイトルで、他の2話は別テーマです。
1.くちづけ(筧正典監督)
仲の良い大学生のくみ子(青山…
3話のオムニバスで、主に男女の恋愛を軸に、価値観の転換機でワナワナする周りの人々と、その人達そっちのけで燃える若い恋心達の機微や、人間同士のコミュニケーションが、社会の空気感も蔑ろにせず非常にうまく…
>>続きを読む総監督的な立場の成瀬巳喜男が石坂洋次郎の原作を用いて描かれる、三つの短編での戦後の日常描写を練達な演出で施し見ていて心がほっこりとする佳作。
笠智衆の先生に癒される第一話、飯田蝶子の祖母、藤原釜足…
人生の最後に観たいとさえ思わせてくれた、巨匠たちがおくくりする傑作恋愛短編集。筧、鈴木英夫、成瀬のさり気ない演出が遺憾無く発揮されている。また、くらもちふさこや大島弓子、吉田秋生などの懐かしき少女漫…
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