まだ父が生きていた頃
母がコロッケやかき揚げ
ロールキャベツ
自家製の鯵のツミレやシメサバ
毎日の当たり前のように
作ってくれていた頃
台所の横のお風呂場で
夕飯前
揚げ物を作る音をBGMに
お風呂に入っていた。
そんな事を観るたびに
思い出す映画。
順番通り父を亡くした今
母だけが家に残されて
もうコロッケもロールキャベツも
頼めない。
自分勝手な姉妹にお互い
相容れない思いを持ちつつも
会えばワイワイ盛り上がる家族の
不思議。
原田芳雄も樹木希林も
天国にいってしまったけど
この映画をみたら
私の実家の思い出が
頭の引き出しから
不思議と湧いてくる。
是枝監督の育った時代や空気が
私は好きです。