たか

学校をつくろうのたかのレビュー・感想・評価

学校をつくろう(2010年製作の映画)
5.0
 本日、フォーラム仙台で観ました。今年50作品目の劇場観賞となります。劇場へ行ってみたら、専修大学のキャンペーンとの事で、無料で観賞させて戴きました。ありがとうございます。
 でもレビューはレビューとして書かせて戴きます。
 やはり神山監督は素晴らしいです。「北辰斜にさすところ」や「ラストゲーム 最後の早慶戦」の感動を再び得る事ができました。
 何より、相馬永胤をはじめとする志を有する者はカッコいいですね。明治人、これから国をつくろうとする者は、武士道精神に満ち満ちていました。「なんとしてでも」と言う気持ちに打たれました。それだけの強い拘りがあってこそ、目標は達成できるものですね。
 同時に現代に氾濫している、「可能なら」「機会があれば」「今度」と言う考え方と、大きなギャップを感じてしまいました。日本人の精神は、徐々に後者へ変化してしまっているのかもしれません。戒めです。
 戊辰戦争での敵味方というキャッチフレーズにも惹かれたのですが、お互いのわだかまりを表現したシーンは、思ったよりは少なかったと思います。もうちょっと何かエピソードがあったらなお良かったです。
 でもそれは大した事ではありません。全体を通して、今の自分と重ね合わせて、彼らの志に強く感動してしまいました。もっと「なんとしてでも」という考えを習慣にして行きたいと思います。
 御三卿・清水家など、かつての身分の違いに関するエピソードも興味深かったです。ラストで入学者を読み上げますが、みんな士族という事から、まだまだ町民が入ってこれる状況ではない事を読み取れました。
 最後に、相馬永胤役の三浦貴大いい感じでした。調べてみたら三浦友和の次男なんですね。これからに期待できそうな俳優だと思います。
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