Mackey

おもひでぽろぽろのMackeyのネタバレレビュー・内容・結末

おもひでぽろぽろ(1991年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

小学5年生と27歳の心情が交互に描かれる編集が絶妙で、特にラストの嫁入りの提案からあべくんについての回想とトシオとの会話パートは整理できないまま感動させられた。
他の部分でもたまに挟まる非現実的なイメージが心情表現としてすごく効いてるし、見ていて気持ちがいい。

タエ子の内面の機微が、ほとんど彼女自身の独白と小学生時代の回想などで伝えられるので、なんか文学的な作品だなと思いながら見てた。

1966年と1982年の描写が実際のモチーフを使ったりして丁寧に描かれるので、それぞれの当時の雰囲気を感じられる意味でも楽しめる。

小学生時代のタエ子の家庭環境の描写は笑える部分もありつつも、当時のタエ子の感じるしんどさも伝わって良かった。

吊りスカートやモンシロチョウなどのモチーフを隠喩として読み解く見方もあるらしい。(紅花とかもそういう見方がありそう)
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