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前半が8月14日までのポツダム宣言受諾の決定までの上層部の政治劇、後半が15日の兵士によるクーデター(宮城事件)の顛末が描かれる。
批判として「戦争指導者の英雄視」があるらしいけど、鈴木総理や陸海首>>続きを読む
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映像や音楽の雰囲気、芯を食ったキャッチーなセリフはこれまでの作品同様、監督らしい見応えがあった。
ただ今作はこれまでの作品のような人間の卑しい面を抉り出して見せる部分があまりなかったので、これまで軽い>>続きを読む
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初めて見る感じの独特の面白さだった。
松田優作演じる吉本は得体の知れなさと可笑しみが同居してた唯一無二なキャラクターで見応えがあったし、茂之はあの年頃の男子の特有の生意気さを目線から醸し出してた。>>続きを読む
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戦争や戦後を知らないおじさん監督が、戦後日本を舞台にして大好きなゴジラや戦闘機の玩具で遊んでる図が浮かんだ映画だった。
主人公の後悔が特攻で命を落とさなかったことなのか、ゴジラを倒さなかったことなの>>続きを読む
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ラストの展開と題名からかなり作品全体の受け止め方に幅があるけど、監督がインタビューで「3回観たら分かった」と言われたらしいから、何度も繰り返し観てその都度受け止め方が変わる作品らしい。ラストは放り投げ>>続きを読む
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怖いけどこれまでの長い人類史の中でこんなこといくらでもあるんだろうなと思う。
それぞれの人物の言動が自然に感じるから、よりあり得そうで怖い。
こうすれば良かったみたいな答え合わせもできない作りなので、>>続きを読む
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母子家庭の母親の不安とか親子間の寂しい経験がホラーとして表現されていた。
母親の幼少期の記憶を挟み込む編集の仕方は説明的すぎずに表現として面白かったし、終始画面全体からジメジメとした湿気が伝わってく>>続きを読む
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SF短編小説みたいな話かと思ったら、予想よりスピリチュアルよりの話かと思ったら、ノーラン作品みたいな映画だった。
輪廻転生的な宗教の世界観の連想した。
どうやって来世の存在を証明したのか気になる。>>続きを読む
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吉祥寺アップリンクの2Kで鑑賞。
はじめてのタルコフスキー。
前半少し眠気を誘われるけど、退屈というより映像のテンポと雨などの音が心地よくて眠くなる。
でも映像が動く絵画みたいに構図バシッと決めたシ>>続きを読む
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皮肉が効いてて緊張感も持ってるからなんとなく面白く観ていられるけど、それ以上のことは起きない作品。
ラストの終わり方は好きだった。
木津毅さんのポッドキャスト評曰く、夫婦の描き方やフレンズのモチーフ>>続きを読む
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観た後で世界の残酷さを叩きつけられる映画。テーマ自体は嫌いではないけど、全体のトーンがそんなにハマらなかった。そういう点では、『ノーカントリー』の方が好み。
各役者の魅力が映画を支えてる感じもするけど>>続きを読む
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主人公や貧困層の人々と街の切迫感と焦燥感、家族や恋人への愛情が映像からすごい伝わる。季節が寒い時期なのも相まって、ハビエル・バルデムの男臭い体温まで感じられる。
イリャリトゥ監督らしい、男の体臭と狂お>>続きを読む
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子どもの時になんとなく観たけど、改めて見直すと当時の開発への批判だけでなく、戦時中の日本に対する批判も入ってて、かなり政治批判的要素が多い作品なんだなと思った。
狸達が人を殺めたりする描写もあるけど、>>続きを読む
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ヴィジュアルとコメディとしての抜け感が観ていて気持ちいいアニメーションだった。
特に、最初の結婚式での仲人のスピーチとアニメーションが好き。(サラリーマンNEOのオープニングはこれ意識してそう)
山田>>続きを読む
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わかりやすい人間ドラマ的な語り口の映画に対するアンチテーゼ的な作品らしく、たしかに半分くらい他の作品とは違う映像体験として観た感じはした。
ロバの視点から周りで起こる人間や他の動物の出来事を眺めたり>>続きを読む
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だいぶ前に竹中直人がワンシーンだけで泣けるくらい好きな映画としてテレビで紹介してて、ずっと気になってた。
原作も半分くらい読んだけどその辺で止まっちゃってる。
チェコスロヴァキアのプラハの春とソ連軍>>続きを読む
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90年代の清涼感ある青春をぶっかけられたみたいな気分になる。音楽がくどく感じるけど、それ含めてこの作品の雰囲気だとも思う。
キャラクターが早熟で、高校生が大学生に見えるし、大学生が社会人に見える。卒>>続きを読む
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小学5年生と27歳の心情が交互に描かれる編集が絶妙で、特にラストの嫁入りの提案からあべくんについての回想とトシオとの会話パートは整理できないまま感動させられた。
他の部分でもたまに挟まる非現実的なイメ>>続きを読む
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原作読んで鑑賞したので、映画で追加されたラストにちょっとびっくりした。
白黒のコントラストとか雨や風の使い方で画面をカッコよく撮ろうとしてることがビンビン伝わる。羅生門、藪の中、検非違使への証言のそ>>続きを読む
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期待してた1.4倍ぐらい面白かったし、前作も良かったけどそれよりも楽しめた。
中盤まではパールの残虐性をブラックコメディ的なギャグとして見せられるので、このまま彼女は共感性を欠いたモンスターとして描>>続きを読む
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オチを知った上で今見直しても割と楽しめた。
前半の音楽が未知の星の奇妙さを演出しててよかった。
裁判のシーンが少しだけ長ったらしく感じたけど、それはオチを知ってたり、今の映画に見慣れているが故なので>>続きを読む
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ところどころこのシーンいるのかなと思ってしまったし、そもそも女の子とバッド・エイプは感情移入のしやすさとお笑いキャラとして付け足されいた感じがする。
他の映画でも思うけど、「少女」ばかりがこういう立ち>>続きを読む
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猿が戦車を乗っ取る長回しのシーンが見応えあった。(第一次世界大戦で戦車が初めて使われたという話を思い出した)
ところどころ話に都合が良すぎる展開もあったりはするものの、娯楽作品としては最低限まとめら>>続きを読む
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経済成長する台北を背景にそれにうまく適応仕切れない主人公2人とその周囲の人々が描かれていた。
『牯嶺街少年殺人事件』と同じように、台湾の当時の情勢と登場人物の物語が重なって、その頃の空気感を切り取られ>>続きを読む
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いろんな社会風刺と映画内のシュチュエーションのかみ合いが微妙で物語や見せ方としての説得力を欠いているような気がする。
シェフと主人公がサービス業の辛い経験から互いにシンパシーを感じるシーンは職業を超>>続きを読む
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前に一度見た時に家族関係の複雑さに混乱したのを覚えてたので、事前に予習して鑑賞。
そこさえ押さえておけば、話も割とシンプルで見やすかった。
ただラストの葬式のシーンは、急に不穏な音楽と群がるカラス、>>続きを読む