一人旅

バニシング/ダーティ・デカまかりとおる!の一人旅のレビュー・感想・評価

3.0
ルッジェロ・デオダート監督作。

『食人族』(1981)のイタリアの鬼才:ルッジェロ・デオダートが1976年に手掛けたポリスアクションの佳作で、破天荒刑事コンビの活躍を描きます。

ローマ市警特捜部に所属する型破りな二人の刑事と暗黒街を牛耳る顔役との対決を描いた“バディポリスアクション”で、超法規的捜査で悪党どもを成敗する破天荒デカコンビの容赦無用の立ち回りが痛快なエンタメ作です。

ローマの旧市街を爆走する冒頭の熾烈なバイクチェイスシーンをはじめ、格闘・銃撃・爆破…と多彩なアクションとお色気サービスショットが目で見て愉しいバディ物で、主人公の凸凹デカコンビの不真面目な掛け合いと過激な行動(無抵抗の犯罪者を殺害、高級車に放火、顔役の妹を寝取る)が“毒をもって毒を制す”型の痛快な作風となっています。

レイ・ラヴロック&マルク・ポレルの男前二人が処刑人化した刑事コンビを颯爽と好演していますし、刑事部長役の名優:アドルフォ・チェリの良いとこ取りな立ち回りも小気味いいオチに貢献しています。
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