ゴン吉

ガメラ対宇宙怪獣バイラスのゴン吉のレビュー・感想・評価

ガメラ対宇宙怪獣バイラス(1968年製作の映画)
3.9
大映を代表するカメの怪獣特撮映画「ガメラ」シリーズの第四作目。
高塚徹が主人公の少年を演じ、本郷功次郎、八重垣路子、夏木章らが共演。 

バイラス星から地球を植民地にするためにやってきたバイラス星人の宇宙船1号機がガメラに襲われて破壊されてしまう。
バイラス星人はガメラを地球攻撃の第一目標に定め、ガメラの唯一の弱点は、人間の子供に対して異常なまでに好意を示すことであると分析し、ボーイスカウトの日本人と白人の二人の少年を人質として宇宙船に拉致する。
さらにガメラに脳波コントロール装置を取り付けて操つり、地球人に降伏を要求してくる....

海外での公開も想定して日本人と白人の二人の少年が主役の子供向けの作品です。
本作品が公開されたころは、宇宙人の侵略から地球を守る”ウルトラセブン”がTV放送されて(1967年10月1日から1968年9月8日まで放映)好評を博したこともあり、本作も宇宙人の侵略からガメラが地球を守るというストーリー。
本作は、ガメラは子供の味方という明確な位置付けとなり、子供を主人公にしてコミカルに描いている。
ヒューマンドラマは殆どなく、ガメラと宇宙怪獣や宇宙船とのバトルシーンがメインで、さらにバイラス星人がガメラの過去を調査するという設定にして過去作品の怪獣シーンをダイジェスト映像として流すなど、子供が喜びそうな内容となっている。
黒黄縞模様の宇宙船や小型潜水艇、腕時計式の小型通信機、脳波コントロール受信機などメカも興味深い。
主題歌は”ガメラマーチ”が初めて使われ、一部の怪獣バトルシーンでシリアスな映像があるものの、全体的にはコミカルで明るい作風で、子供が楽しめる作品です。 
「いたずらの罪により二人とも今晩の食事は抜きよ」 

2023.9 TOKYO MX TVで鑑賞(ガメラ祭り)
2023.3 GYAO!で鑑賞
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