理か

マイ・フェア・レディの理かのネタバレレビュー・内容・結末

マイ・フェア・レディ(1964年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

久しぶりに、そして初めて映画館で観て

初めて観た時からTVでしか観ていなかったが、午前十時の映画祭のおかげで、初めて映画館で鑑賞できた。
正直違う作品かと思う程身を乗り出して観た。
大きなスクリーンで観るとはこういうことか、と目から鱗の境地。
午前十時の映画祭企画、ありがとうございます♪

この時代、貧富の差が大きくヒギンズ教授は富裕層なので差別を意識することなく自然に貧しい人々を下に見て接していたように思われた。女性差別については、オードリー扮するイライザの父も婦人参政権反対と叫んでいたシーンもあり貧富に拘らず女性を下に見ていたのだろう。
婦人参政権云々、については、西洋?はやはり進んでいる、と感じられた。
こんな中、イライザは逞しく生きている。しかし、貧しく少しでもお金が欲しい。いつのまにかヒギンズ教授の口車に乗ってしまった。
本作、何が目玉かと言えば、イライザのドレスファッションに尽きると思う。
発声練習時のハイネックブラウスにグリーンのジャンパースカート風ドレス、可愛い。
競馬場でのモノトーンリボンをアクセントにあしらった帽子とお揃いのドレス。このドレスは、ティファニーのブラックドレスと同じく映画とは関係なく女性ファッション誌に何度となく掲載されている。子供の時の雑誌の付録にもこのドレスのイラストが付いていた。
舞踏会の白いドレスとヘアスタイルは息を呑むほど美しい。どこかのお姫様そのもの。
また調度品も豪華で部屋の洗面台の洗面器とポットですら、薔薇柄の焼き物で、今なら超高級でないとお目にかかれない。
競馬場でのドレスはモノトーンに統一。色を抑えているせいか、デザインは奇抜な物が見受けられた。やはり、イライザのドレスが群を抜いている。
オードリーが歌うシーンが数回あったが、吹き替えかと思っていたらwikiには本人が歌う曲•箇所もあると記載されていた。
オードリー作品にありがち、ヒギンズ教授に恋するのが、初めて観た時から謎、今観ても謎。
(wikiを見たら実際意地悪されていたそうな。ヒギンズ教授裏表無く意地悪だった。)
もう一人のピカリング大佐は紳士だったが。

映画館では2023/4鑑賞
理か

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