クリーム

愛人 ラマン/恋人・ラマンのクリームのレビュー・感想・評価

4.1
イヤ~、参った!何か凄く良かった☆
背景がノスタルジックでエキゾチック、それだけで世界に引き摺り込まれ、主演のジェーン·マーチの初々しさに目が離せなくなりました。そして、遠い昔の記憶に思いを馳せたりして…。濡れ場は多いけど、イヤらしさを感じ無かったし、燃える様な恋じゃないのが、刺さった。凄く良かったです。

1929年、主人公の15歳の少女は、母と2人の兄と共にベトナムで暮らしていた。母は現地で教師をしており、役人に騙され、酷い土地を買わされた為、一家は貧しかった。母はクズな長男ばかり可愛がり、その長男は、母の金で阿片を買い、少女と次男に暴力を振るう。現地の寄宿舎に通う彼女はある日、中国の資産家の32歳の青年と出会い、2人は関係を持つようになる。



ネタバレ↓



少女は 街中にある薄暗いが豪華な部屋に連れて行かれ、男と肉体関係を持ち愛人となります。その後、何度もその部屋で関係を持ちました。
少女の一家は男に食事に招待され、母は娘との関係を気付いたが、お金の為に黙認する。一家はそれでも中国人だと差別的な言動を取る。
男は少女に夢中になるも富豪の娘との結婚が決まっていた。 少女もフランスへ帰る事が決まり、 少女と別れる事を決めた男は、未練を断ち切るために金の為に抱かれたと少女に言わせる。
男の結婚式を見に行った少女。
式の後、あの部屋で合う約束をしていた。少女は男を待つが現れ無かった。
少女がフランスへ発つ日、船の上から黒塗りの車を見つけた。車の後部座席に男がいるのが解った。
その夜の船で、男と会っている時に良く聴いていたショパンのワルツが流れた。 少女は聴きながら涙を流した。
自分は男を愛していたのかも知れないとその時、思うのだった。
何十年か過ぎたある日。有名作家となった少女の元に男から、電話が入る。聞き覚えのある中国訛りで「声が聞きたかった。あなたを忘れられず、死ぬまで愛している」と言われた。

まずロケーションに酔う。素晴らしい景色と部屋や家具がオリエンタルで素敵だった。最初、2人の年齢差が気持ち悪いんじゃ?って思ったんだけど、少女が大人っぽく、青年が若く見えるので、違和感なく観れました。青年が遊び人だったわりに真摯な性格だったのと少女が2人の関係を愛と気付いていなかったのが切なくて良かった。何だか少女の年齢の頃の気持ちを思い出したりして…。久々に素敵なロマンス観ちゃった。はあ~♡良かったよ♡

*林檎レモンさん、ありがとう♪︎
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