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デッドリー・フレンドのhokaのネタバレレビュー・内容・結末

デッドリー・フレンド(1986年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

あの《エルム街の悪夢》の二年後の作品とは思えない程、少々荒い脚本/演出、低予算のジュブナイル作品だが、ポールの天才による人格の欠落部分や異常性は正にフランケンシュタインだし、未成熟の15歳で飛び級大学生ながら、社会的責任能力は無い設定も効いている。

ベッドから焼けたダディが出てくる演出はフレディを彷彿させる。
でもダディの死体隠蔽工作、荒過ぎない?

声帯を移植したわけでも無いのに、BBの酒焼けダミ声が何故サムから発せられるのかとか、マイクロコンピュータが脳死のサムの脳の代替であるなら人格的はサムでは無く、BBの筈なのに、何故ダディから先にやっちゃおうと思ったのかとか、サムの筋組織や骨の組成は変わらない筈なのに、何故スーパーパワーを手に入れたのかとか、BBのデザインはユーモラスでキュートだが、装甲が防塵仕様でも無いし、全天候型とも思えないとか、そんなことはどうでも良い。

ポールの部屋のポスターがモーツァルトとスプリングスティーンなのに、何故屋根裏部屋の入り口にベートーベンなのかが知りたい。
北斎っぽいのもあった。流行ってたのか?

ラストシーンからの謎曲エンドロールで、けっこう気に入ってしまった。

尚劇中、誰よりも良い味を出していたパーカー夫人役のA.ラムジーさんは、この二年後に御病気で薨られたそうだ。
R.I.P
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