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籠の中の乙女のfilmtravelerのレビュー・感想・評価

籠の中の乙女(2009年製作の映画)
3.9
英題 : Dogtooth
ギリシャ語も同様の意

外界と隔絶。
3人の子供たちは名前さえない。
汚い言葉は異なる意味を教える。
犬歯が抜けると外へ出られる。
長女は自ら犬歯を叩き割る。
車のトランクに潜り込む。
翌日父の車が会社に停車して終。

父を頂点として緊張感のある秩序が確立されているが、どこか気持ち悪く、不安定で少しコミカル。

ヨルゴスの作品はどれもあり得ない設定が用意されているが、真面目に丁寧に描かれていて、役者も真剣に演じているから説得力があり、つい引き込まれてしまう。