風来坊

パラノーマル・アクティビティの風来坊のレビュー・感想・評価

2.5
再鑑賞。

ゲームデザイナーのオーレン・ペリさんが自主製作して、当時150万円くらいの低予算で製作。全編を監督の自宅で撮影して、わずか7日の撮影期間。
監督もキャストも当時は全くの無名。編集は監督のパソコンという言わば趣味の延長のような映画ながらも、口コミで評判が広がり最終的な興行成績は200億円を超えたという伝説を残した映画。

このあとシリーズは7作目まで作られ、同じようなホラーのモキュメンタリー映画を量産させた映画でもありますね。
慣れもあると思いますが…「あれ?改めて観るとなんか普通?」こんなものだっけと思う…。やっぱり社会現象になった口コミの力と勢いに私も当時はのまれていたのでしょうかね。

カップルの痴話喧嘩を見させられている感じで、1時間10分ぐらいまでが退屈でした…。恋人の女性のヒステリーも改めてみると不快でした…。
結局は心霊映画というよりもカップルの崩壊映画に見えてしまいました。
手振れのカメラの映像は頭が痛くなりますが、やっぱり臨場感は抜群ですね。

ラストを迎えても「何なの?」っていうしっくり来ない感の走りの映画でもありますよね。この手の映画がを何本も観た今では、それほど怖さも感じなくなっていました。
それでも「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」と並んでモキュメンタリーの元祖と言うような作品でその後の映画に影響を与えたのは感慨深い作品ですね。

ちなみにこのシリーズの創始者と言ってもいいオーレン・ペリ監督はその後の監督作ではパッとせず、ゲームデザイナーに専念しているようですね。何をどうしたって本作と比較されるしそれが正解かも知れませんね。
風来坊

風来坊