深入りはよせ
好奇心は禁物！これは危険なテープだ、用心することだな。(間接的にでも)自分の行いが人の命を奪うことと人々の生活に入り込んでくるテクノロジーへの恐怖パラノイアを描いた心理サスペンスの傑作。心に巣食うようなノワールな空気(ネオノワール)に、スリラーとしても雰囲気秀逸。
孤独な独身男ハリー・コールとイエス・キリスト像。通信傍受のエキスパート権威でサンフランシスコ在住のハリー・コールは、その職業柄プライバシーに異常なほど気を使っていて、それがために孤独な生活を送っている。都会の孤独な人々の生活模様も重ねられるようだ。
ファーストカットから引き込まれる。ジーン・ハックマンの素晴らしい熱演が引っ張る。スタン役はジョン・カザール。神の名をみだりに口にするな、ヘボ技士め。本作と『地獄の黙示録』でハリソン・フォードは出演時間こそ違えど作品の立場的には似たような役柄を演じている。あと、ロバート・デュヴァルも。
終わり方ラストシーンも完璧
勝手に関連作品『ミッドナイトクロス』
