好き勝手なてそ

スペルの好き勝手なてそのレビュー・感想・評価

スペル(2009年製作の映画)
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銀行の融資担当である主人公クリスのもとに老婆があらわれ、ローンの返済期限延長を求められる。クリスは却下するが、その後身の回りに不吉な出来事が起こり始めてーーーという話。

U-NEXTでの紹介文にB級ホラーと書いてあり、そんなあからさまにB級って言っちゃうんだwと思ったけど、観たらたしかにB級だった!

オープニングは悪魔的な存在がわかるようになっており雰囲気があってよかったのだが、なかなか肝心のラスボス悪魔とは対峙せず、基本怒り狂ったばあさん(に擬態した悪霊?)が襲ってくるのが多いため「思ってた感じと違う」っていうのがまず感想としてある。

また、B級たらしめる要因として、ラストが読めます。伏線がわかりやすすぎて、注意して行動しない主人公にイライラする。
この主人公はなかなか困りもので、この作品は子猫が死にますが、主人公の手によって殺されます。主人公のそのあたりの心理描写が少なく、どれくらい悲しんで行動したことなのかわかりづらい。不幸な境遇にあるのは間違いないけどペット殺しをするところまで許容しづらい。
彼氏の親に挨拶にいくシーンもあるが、呪いがとけてるかどうか確信もできないのに、別日に日程変更する彼氏からの提案も退け訪問し、結局呪い発動して怪しい挙動をしてしまう。
会社の出世争いみたいなのもあったけど、「厳しい決断をしなくてはいけない」と上司に言われた流れでよくそんな短絡的な決断するなぁ〜と思ってしまった。

また、ばあさんの追及がかなり粘着でしつこい&神出鬼没いきなり襲ってくるため、普通にばあさんが嫌になる。
怖くはないが神出鬼没なのでジャンプスケアがあり、しかも昼だろうとどこだろうと来る。
びっくりするがあまり怖くはない。けどわりと気持ち悪い。ばあさんの死体から緑の謎ゲロを口移しされるシーンとか一番キモい。

映像の綺麗さというか、メイクやセットはきれいだったし見た感じ安そうには見えないのだが、なにせキャラクター設定や脚本がもったいない。