好き勝手なてそ

ラストエンペラーの好き勝手なてそのレビュー・感想・評価

ラストエンペラー(1987年製作の映画)
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ずっと観たかったけどタイミングなくて観れなかった作品。
■あらすじ
清朝最後の皇帝である愛新覚羅溥儀の生涯を溥儀の視点で描いた作品。

甘粕正彦役と映画音楽の作曲に坂本龍一が関わっている。

■ざっくり感想
当方歴史についてはとんと疎く、中学の教科書の内容を大概忘れた状態で鑑賞。
しっかり歴史物なので、この状態で鑑賞すると詳細な意味まではわからず若干きつい。ただふんわりと流れはわかる。

2歳の何もわからない幼い溥儀が突如、西太后の崩御を目前に後継者に指名され、自分が何でもできる王様状態で育つものの、時代の流れとともに段々と権力を失っていく過程をドラマティックに描いている。
ほとんど溥儀を中心として話が展開するため、溥儀への同情をしやすいストーリーになっていたと思う。
(本作についてのWikipediaを鑑賞後に見たところ、史実と異なる箇所がまとめられていて、やや溥儀を悲劇のヒーローに演出しようとしているのは感じた)

紫禁城での溥儀の扱いは、敗戦前の日本の天皇の扱いとも似てそう。(一般人が姿を見れないあたりとか)さぞかし孤独だっただろうと思うが、
家庭教師のジョンストンによって、青年期に欧米の文化を知り、紫禁城から出たい野心をもちつつも、成人してから祖国満州国のことを考えていたような設計はよかった。

性的なシーンが2箇所ほどあり、しっかりセックスしないぶん逆に色っぽくて、テレビでスピーカー音響で視聴してたのでちょっと戸惑った。

坂本龍一の作曲したこの映画のテーマ曲は、いかにも「激動」という感じが漂ってきて、溥儀の人生や中国の情勢を表せていて、映画にハマっていて良かった。

終始英語で話していたのだけ、ずっと違和感だった。
日本軍はバリバリ日本語なのになぁ?
せめて今の北京語にするとかにしてほしかったけど、
歴史的な背景的に言語の論争もあったようなので、今の北京語を使うと逆に嘘っぽくなるので英語にしたとかかな…?

もっと歴史をしっかり勉強していたらもっと違う楽しみができる作品だと思ったが、歴史物なんてだいたいそうだと思うのでそのわりには退屈しなかった。
ジョン・ローンがイケメンすぎた。