くじら

トータル・リコールのくじらのネタバレレビュー・内容・結末

トータル・リコール(1990年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

 アマプラで期限が来ていたので字幕版で鑑賞。
 先にコリン・ファレル版を見ていたが、大まかな話の流れは共通していても全く違っていて面白かった。こちらは舞台が火星で酸素供給の搾取と格差とレジスタンスを描いた近未来SFものだったが、コリンファレル版は世紀末の地球の格差社会が舞台で、整然としたロンドンと貧民街のサイバー感のある世界観が魅力だった。

あらすじ
 主人公は火星の夢を見て飛び起きる。主人公には金髪の妻がいて仕事もあり何不自由なく暮らしているものの、火星への関心が忘れられず、同僚に止められたものの記憶を植え付けるリコール社へ行き、火星への旅を植えつけてもらおうとする。しかし、その処置の前に主人公は何かを思い出したらしく暴れてしまう。
 主人公が思い出したことを察した同僚という立場から監視していた男とその仲間たちに襲われ、主人公が返り討ちにする。何とか家に帰ったものの、実は妻も監視役の偽物で、この人生も植え付けられた記憶だった。主人公は追ってから逃れながら指示に従い、記憶を失う前の自分の指示を受け火星へ向かう。
 火星で主人公は自分の支持の通りにホテルへ行き、クラブ?(レジスタンスのアジト)へ気の良い男の運転するタクシーで向かう。そこは売春婦と超能力を持つミュータントの町。クラブで夢に見たブルネットの女性と会う。記憶がないことを告げると女性に追い出され、ホテルへ戻る。すると見知らぬ男と偽の妻が、これはリコール社の夢だと言う。夢の中で死ねば元通りと言われるも、見知らぬ男の冷や汗から嘘だと見抜いた主人公。しかし数に圧倒され連れて行かれる。そこにブルネットの女性が登場し助けてくれる。主人公が金髪の偽の妻は殺したので、主人公を狙う偽の妻の旦那が執念を燃やす。
 ブルネットの女性と会った店までさっきのタクシーで向かい、レジスタンスの本部へ向かう。レジスタンスの本部で主人公はトップのミュータント(腹部にいる双生児?)に記憶を見せる。しかしそこに敵がやってきてトップは殺され主人公とブルネットの女性は捕まってしまう。トップは主人公に記憶の中の古代火星人が残した装置のスイッチを入れろと言い残す。
 実は記憶を消す前の主人公と火星を搾取するリーダーによるレジスタンスのトップを炙り出す作戦だったことを知らされる主人公。主人公は記憶を書き換えられそうになったのを阻止して逃げ出し、記憶の場所へ向かう。2人でホログラムを駆使して敵を切り抜け、スイッチへ向かう。2人はプラント外へ吸い出されたものの何とかスイッチを押し外気に酸素が供給され無事だった。

感想
 伏線というか、前に出てきたものをまた出してくるのが上手いなと思った。格差社会も主人公が元の自分じゃなくて作られた自分の記憶の方を選ぶのもいい。火星SFでミュータントや古代火星人の話も出てくるのにちゃんとまとまりがあって面白かった。
くじら

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