部長

トータル・リコールの部長のネタバレレビュー・内容・結末

トータル・リコール(1990年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

未来を描いたSF映画の場合、どうしても時が経つとデザインや映像技術の観点で古臭くなってしまうことが多い。

それだけに人間のドラマだとか普遍的なポイントがあると良いと思うのだが、そういった意味では、シュワちゃんとSF映画ってものすごく相性が良いのではないか?

いつの時代、どんな映画でも脳筋が腕力でピンチを乗り越える姿は清々しい!
自動運転のロボを撚りとったり、車のドアを剥がして盾にしたり、最高だった。

後はクアトーの所在は、ストーリーの意外性も特撮技術もしてやられた。

さらに、ダグは結局ハウザーが囮用に作った人格であり、ヒロインとの恋愛はハウザーが任務で行っていたということを考えると、けっこうホラーなオチで面白い。

横道にそれるが、最近はAIによるディープフェイクの映像について、善良な用途が模索されているらしい。
これまではフェイクニュースやポルノコンテンツなどで悪用されてきたが、例えば、水にトラウマがある人に、本人が泳いでいるフェイク動画を見せることで、擬似的な成功体験をさせて水への恐怖心を減らすなどの使い方だ。

ダグのように新しい人格ができる訳では無いが、果たして、どこまで心に干渉をさせてよいのだろうか?
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