爆裂BOX

ジャッジメント・ナイトの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

ジャッジメント・ナイト(1993年製作の映画)
4.2
ボクシング観戦に出掛けたフランクと弟のジョン、旧友のマイクとレイ。高速道路の渋滞を避けてスラム街に入り込んだ彼らは、そこで偶然にもギャングの殺人現場を目撃し…というストーリー。
エミリオ・エステベス主演によるサスペンス・アクション。
ボクシング観戦を見に行く途中渋滞を避ける為に近道したスラム街でギャングによる殺人を目撃したために口封じの為に追い掛けられる4人の男を描いたシンプルなストーリーですが、「プレデター2」や「ロスト・イン・スペース」のベテランスティーブン・ホプキンスだけあって常に緊迫感漂う作りになっています。
アクションもメリハリが効いてます。屋上の梯子を渡るシーンはハラハラしました。というかあの橋は危なすぎでしょう(笑)知ってたんなら外しておかないと死者が出ますよ(笑)
自分の住んでいる所から15キロと離れてないのに自分たちの常識が通じないというのも怖いです。最初のスラム街のシーンからして雰囲気怖すぎですし。
出演者も最近見かけないエミリオ・エステヴェスやキューバ・グッディングJr.やスティーブン・ドーフ等実力派が揃ってます。特にドーフは若くてまだ初々しさが残ってますね~。
臆病者のレイを演じたジェレミー・ピヴァンの演技が一番印象的でした。彼がギャングのボスのファロンと交渉しようとするシーンはおかしさと怖さが入り混じったシーンで印象に残りますね。
ギャングのボスを演じたデニス・リアリーの演技も迫力たっぷりでした。やっぱりこういう映画の悪役は迫力がないといけませんね。ナンバー2のピーター・グリーンもこういう悪役合いますねぇ。
逃走と戦いの中で、かつてはやんちゃしてたけど家庭持って落ち着いてた主人公のフランクがかつての闘争本能呼び覚ましていくのも面白いですね。逆に最初粋がってた弟のジョンが平然と人殺せる本物の悪党と出会ってビビりあがっちゃうのも面白い。
操車場の列車、アパート、下水道とシュチエーションを変えながらの逃走劇も飽きません。アパートでは誰も戸を開けてくれないけど、まあ、あんな場所じゃ当然だわな。結局あのアパートの人達も巻き込まれてたな。
最後のスーパーマーケットでの戦いもスリルありました。警備員とばっちり喰らいすぎ(笑)最後のフランクの反撃は本当スカッとしました。
ラストは死亡確認してあっさりしてますが、あそこで起き上がられても逆に興ざめかもしれませんね。
ハラハラドキドキさせてくれる傑作アクションでした。