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お茶漬の味のhocky1111のレビュー・感想・評価

お茶漬の味(1952年製作の映画)
4.3
なんて普遍的な話。夫婦とはいつの時代もこんなものなのだと思い知らされる。70年前の風俗がよくわかるが、いつの時代も環境や生活が変わっても、本質的にはあまり変わらない。男が仕事をしている姿、女がその間に生きている姿は、人と言う生き物の自然な姿なんだろう。現在はどちらかと言うと、人間の差に逆らっているような気がするのは言い過ぎか。家では甲羅干しような男というのは、どきっとする表現。後輩と姪の関係がコントラストを際立たせていて、身近な夫婦が彼らに与える変化を感じさせる。古い作品だが、全く古さを感じさせず、一気に見られる。じんわりと胸が温かくなる。そんな良作。
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