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お茶漬の味のmhのネタバレレビュー・内容・結末

お茶漬の味(1952年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

「東京物語」の一作前。
お見合いで成立した夫婦のその後がモチーフで、ボタンの掛け違いやら、離婚の危機やら、仲直りやらを描いてる。
タイトルであるお茶漬けの味から逆算して作ってあるんだけど、あまりに巧緻でうっとりしてしまうね。
パチンコやら競輪のプロットもよかったなぁ。「東京暮色」ほとではないにせよ、時代と監督の闇の部分が、怪しい魅力に変換されてる。
ラスト、みなまでいわない旦那さんに、みなまでいっちゃうおくさんの対比は効果的に思えないんだけど、その反省が「東京物語」として、身を結ぶんじゃないかと予想できるのとかもよかったです。
佐分利信と鶴田浩二は、東映やくざ映画の頃の出がらしみたいな状態しか知らないんだけど、これ見るといい役者さんだなぁと思った。
あいかわらずすごい機微を拾ってくるし、こういうホームドラマに需要があったのもすごいことですね。
面白かった!
mh

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