オーウェン

おおかみこどもの雨と雪のオーウェンのレビュー・感想・評価

おおかみこどもの雨と雪(2012年製作の映画)
2.9
細田監督にはもはやアニメーションという枠を超えたかのような期待度がある。
だがその意志とは反して、狼の子供と人間の母親という驚きの展開が待っている。

開始20分ぐらいでこの設定を飲み込ませるというのはかなりの挑戦でもある。
直接的には描いていないが、人間の女性と狼男が子作りをしたという事実にどうしても納得できない。
産まれてくる子供が二人とも狼人間というのもなんだか。

ただこの設定以外をすべて人間世界での適応というものに時間を費やす。
この田舎町での生活ぶりは中々楽しい仕上がり。

しかし狼男を見て驚くという要素が抜け落ちており、この映画の登場人物たちは皆寛容だ以外の、何かしらの理由が欲しい。
それを実現できる監督であるのだから。
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