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愛と死をみつめてのpapandaのレビュー・感想・評価

愛と死をみつめて(1964年製作の映画)
3.8
僕の年齢だとこの映画、テレビのドラマ、そして歌と、あらゆるメディアで大ヒットしたのを覚えている。ふたりの日記や手紙をもとにしたもので、難病ものの純愛の実話をベースにしている。軟骨肉腫という病気で顔半分がなくなる手術、僕には想像もつかないことだが、これがまだ10代の女性に起こるとは。だんだん近づく死を意識しながらも、明るく前向きに生きていく姿、彼女を取り巻く人達の温かさや悲しみ、みんな現実を写しているのだから、とても悲しい結末だけど温かい気持ちになれる。吉永小百合の透明感、儚さ、可憐さ。後の夢千代に繋がるように感じた。そして笠智衆。明治の男は泣かない、なのに深い悲しみの演技、さすがだ。
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