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JAWS/ジョーズのMoviePANDAのレビュー・感想・評価

JAWS/ジョーズ(1975年製作の映画)
4.1
『I🦈T “ヒレ”が見えたら、終わり。』

いやぁ、キテますねぇ。サメさん。モテキとばかりに、B級?C級?Z級?ってな感じの作品がまさに群れをなして作られまくってる。先週『デス・ウィッシュ』観た時も『シャークネード』の予告流れましたけど、あれは悪意なく笑ってしまいますわ😅 でも、それだけじゃなく同時に『ロスト・バケーション』や『MEG』といった大作も製作されていて、まさにサメ🦈さん達の需要の高まりを感じます。

さて、そのサメ映画を語るに絶対に外せないこの映画。当然の如く起源として捉えられる運命であり、そのせいもあって神格化されているのでは?なんて風にも感じてしまう。子供ながらにホラー及びモンスター映画が好きだったボクは、子供の頃当然この映画を観てる。『エイリアン』同様どうやっつけたかもしっかり覚えてる。だからこそなかなか観直す気がおきないでいました...

でも、やはり観たい❗️
この直感、この気持ち。この想い、大事ですよねぇ。というわけで、週末奥さんの実家にお泊まりした先で軽い気持ちでサクッと観てみました😃✌️

そしたら、やっぱ面白ぇし、本当スピルバーグスゲェわ😂 当時弱冠28歳の若かりし青年監督のクセして、オープニングからしっかり掴んでくるし、失礼ながら意外にもドラマ部のカットとかそれはもう丁寧に撮られてる。ただ、この頃からスピルバーグ監督ブレずにS、というか既にしっかり意地悪してるという事が改めて分かりましたね😀

それはもう有名な例の演出と音楽は、誰もが知る通りの素晴しさなのですが、今回久々に観てみて思ったのはそれ以外の場面のスピ師匠の暗黒面は色々と恐ろしかったという事❕😱 前半のパニック部は特に秀逸な場面だと思うのですが、海開きの場面で海水浴客がパニックになるとこではあえて音楽のせてない💦ただただパニックというものが半ば冷血な眼差しで描かれていて、そこから一旦ハズしといての恐怖の入江のシークエンス突入ですからね(>_<) 工夫故の鮫の全景“無し”だとは思うのですが、そのヒレが水中に潜水するその感じ。更に言えば、実は迫り行くバックショットより海面すれすれの息苦しいショットの方がより苦しく、恐ろしい😨

その点、ホラーと呼べるのは前半まで。そこまでの展開があまりに素晴らしい為、文字通り波のある展開となる男達の闘いは、見せ場ではあるもののトーンが良くも悪くも変わってしまってるのも事実。ただし、監督がハッキリと“面白い”を最優先させた旨を述べているので、その展開は当然の展開か。あと何より面白いのは、そんな風に娯楽に舵をきっているにも関わらず、メッセージ性を深読み出来る要素がある点。熱い「退治=対峙」こそ男の生き様であり、その生き様は“悔い無き死に様”を賭けた闘いでもある。さあ、この偉大なる起源は単なる娯楽か、はたまた!?🐼
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