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日本暴力団 組長のumihayatoのレビュー・感想・評価

日本暴力団 組長(1969年製作の映画)
5.0
いつも通り冒頭で出所、久々のシャバは知らない内に戦争状態でめちゃくちゃで置いてけぼりの鶴田浩二。
自分が時代遅れな事はわかっているので、自分の代や下の代への尻拭いと昔気質の仁義だけ通そうという姿勢がアツい。
その真意を際立たせる深作演出が重なって最高

舞台が横浜なので、横浜民としてはアツい

戦後の経済至上主義や暴力団取り締まりの流れでヤクザが政治団体や事業団体になっていき
その拡大のために、昔ながらのヤクザ-仁義をただ守りたいだけなのに潰されようとしている組

その中でも鶴田の仁義と任侠道への姿勢は
狂犬になった富兄までをも心震わせる
この富三郎が共鳴していき、自分を犠牲に仲間達を守る姿になっていく様はとても感動的で思わず涙してしまった

「おめぇを見てるうちによ、俺も真似したくなっちゃってさ。」
これこそ漢やで

ラストの方の流れ思いっきり今の日本の政治に関係してますやん。この国ってそっちなんですよねー
いやーこえーこえー
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