kazマックスグローバーレッド

故郷(ふるさと)への長い道/スター・トレック4のkazマックスグローバーレッドのレビュー・感想・評価

3.7
吹替版で再鑑賞。エンタープライズ号は登場しないがエンタープライズ号は登場するシリーズ第4弾。監督は前作に引き続きMr.スポックことレナード・ニモイ。バウンティ号と名付けたクリンゴン人の宇宙船で帰還するカーク御一行。その頃 地球ではザトウクジラと同じ超音波周波数を轟かせる謎の巨大飛行体が接近し地球は危機に陥る。交信するにはクジラが必要、しかし23世紀にはクジラは絶滅。そうだ、20世紀に戻ってクジラを連れてこよう。こうしてカーク御一行は23世紀から20世紀末へタイムスリップするのでありました。

80年代米ソ冷戦中のアメリカでロシア人のチェコフがアメリカ海軍に捕まりスパイ容疑をかけられ、スポックが20世紀末に合わせた粗暴な言葉を使おうとしたり、当時のアメリカ情勢と文化・風習に戸惑うシュールな笑いがよく出来ている。過去に戻る『バック・トゥ・ザ・フューチャー』とカルチャーショックコメディ『クロコダイルダンディー』のいいとこ取りでシリーズの中では一番好きな作品。

初めて見たのは映画館で、確かエディマーフィー主演『ゴールデンチャイルド』と同時上映だった。リアルタイムで見た公開当時の現代(1987年頃)にタイムスリップする設定で、2021年の今見ると35年前の映像だから実際に過去に戻った感があるのは何とも不思議な感覚だな。



「論理的にそうすべきなのか」
「いいえ、人間としてそうすべきです」
何事にも論理的なバルカン人Mr.スポックもハーフなので人間の血が流れいることが分かる良い台詞です。