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恋の秋
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目次

恋の秋の作品紹介

恋の秋のあらすじ

親友同士のイザベルとマガリ。イザベルは夫の死後独身を貫いているマガリを心配するが、ワイン畑を営む彼女に焦る様子はない。対照的な二人の関係や、ペアの相手が入れ替わる様など、『友達の恋人』との対応関係も面白い恋と友情の話。

恋の秋の監督

恋の秋の出演者

原題
CONTE D'AUTOMNE
製作年
1998年
製作国
フランス
上映時間
112分
ジャンル
ドラマ

『恋の秋』に投稿された感想・評価

netfilms

netfilmsの感想・評価

4.4
 南フランスの小さな町、サン・ポール・トロワ・シャトー。マガリ(ベアトリス・ロマン)はローヌ渓谷の小さな農園で、ワイン造りに打ち込んでいた。秋は書き入れ時で、彼女はスタッフも雇わずに1人でこの広大な畑で上質なワインを出荷している。彼女の親友で本屋を経営する主婦イザベル(マリー・リヴィエール)の娘は嫁入り前で、親友のマガリに最上級のヴィンテージ・ワインを40本お願いしている。イザベルはそこで、マガリの息子レオ(ステファーヌ・ダルモン)の新しいガールフレンドの女子大生ロジーヌ(アレクシア・ポルタル)を紹介されるのだ。イザベルとロジーヌはそれぞれに、優雅なおひとり様を気取るマガリを心配しているのだが、彼女に勝手にマガリのパートナーを当てがおうとする。イザベルは新聞の結婚交際広告欄にこっそり投書、ビジネスマンのジェラルド(アラン・リボル)と身代わりでデートし、彼をマガリにそれとなく会わせるように事を進めていく。一方ロジーヌは、最近別れた自分の元恋人の哲学教師エチエンヌ(ディディエ・サンドル)を、マガリに紹介しようとする。そしてイザベルの娘エミリア(オーレリア・アルカイス)の結婚式のガーデン・パーティで、彼女らの企みを何も知らないマガリの前に、男ふたりが現れるのだ。

 エリック・ロメールの映画ではしばしば、新しい出会いを追い求める男と女がうっかり出会うが、ここで繰り広げられるのは余計なお節介ばかりで真に喜劇的だ。マガリは誰かとの出会いもここではないどこかを求めているのではなく、書き入れ時の小さな農園で摘み取った葡萄からいかにして美味しいワインが出来るかに心血を注ぐ。だが家業に関心のない息子とは対照的に、2人の同性は静かに新たな出会いを連れて来る。真にenfant terrible(恐るべき子供たち)だった『春のソナタ』の娘とは対照的に、40代の恋は義娘の戦略通りには行かない。『緑の光線』で必死で好みの男性を探したマリー・リヴィエールが今回は枯れたジェントルマンをアテンドする。ここでは7歳の頃からいつも一緒で、実の姉妹のように成長したイザベルが親友のツボを押さえた粋な配慮をするのだが、ロジーヌとの細やかな行き違いや、策士策に溺れる的な根回しが真にドラマを生む。ワイン造りに心血を注ぐ生真面目な女性は然しながら秋の寂しさを受け止めている。芳醇なヴィンテージ・ワインのように、哲学的で示唆に富む台詞の数々が役者たちの演技によって新たな輝きを得、それを最大限に生かすための構図や背景が吟味され、感情の機微を導き出すかの如く丁寧に吟味され、紡がれて行く。

 正直言って若い頃に観た時は「四季の物語」4部作の中で1番地味な作品だと思ったが、歳を重ねて観れば新たな気付きや発見があり、単純に見えた物語は我々が思っている以上に実は相当に複雑なプロセスを経て、吟味された映画だったのだと実感させられた。舞台設計や脚本上の拡がりや喜劇の構造の反復は大前提として、そこに映る役者たちの演技に熱を入れる。それらすべての作業がまったく妥協なきままクライマックスへと静かに確実に紡がれていく。それでいて80年代の自身の作品への辛辣な総括を含みながら、観客を新たな次元へと導く。そういう芸当を妥協なくやるためにロメールは小さな映画を選択し、連作としてラベリングすることで、まったく脈絡のない物語に1つの哲学的思考を幾通りにも重ねて行く。地味ながらその妥協なきプロセスが映画界に遺した影響はあまりにも大きい。大袈裟ではなく、100年後の映画の教科書にも載るような心地良いフィナーレだ。
元彼のロリコン哲学教師を今彼の母親にあてがう魔性の女、実の娘の結婚式でブドウ狂の友人にドッキリ合コンを開催する母親。出会い系の新聞広告で釣られた挙句理不尽にブチ切れられた哀れなおっさん。この残酷で可笑しい恋愛遊戯と中年の危機が軽妙に絡まり、夜のフォークダンスで見事に昇華されている。旦那の肩にもたれて踊るイザベルにふと影が落ちて、何処か別の空間に冷たい視線を送るあの瞬間、そこに圧倒的な人生礼讃とまではいかない寂寞の余韻を残して。
RIO

RIOの感想・評価

4.8
押し付けられる愛は確かに嫌ですけど
この感じは全く異なるもの嫌みがないのが不思議です
とっても素敵だった

彼らの愛情の対象が盗まれたとき
彼らの平和な状態は混乱に陥る

イザベルとマガリ可愛いです

ラストはトンデモなく幸福感
そして意味ありげなあの瞳✨

ロメールが堪らなく好きになる

このラストがあるのと無いのでは全然違う!
自分の知らないとこで誰かが心配してくれてる
色々なことが一挙に押し寄せるような幸せを感じた
美しいです

なかなか歯車の合わないまま進むストーリーが楽しかった
終わった後でワンシーンごとが光って見えて
全てが愛おしくなる 素晴らしかった

『恋の秋』に似ている作品

木と市長と文化会館/または七つの偶然

製作国:

上映時間:

111分

ジャンル:

3.6

あらすじ

フランスの田舎町を舞台に、エリック・ロメール監督が描くコメディ・ドラマ。野外劇場やプールを備えた文化会館を建設しようとする市長は、その計画を進めるも、市民からの賛同は得られず事態は思わぬ方…

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秋日和

上映日:

1960年11月13日

製作国:

上映時間:

128分

ジャンル:

配給:

  • 松竹
4.0

あらすじ

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