シミステツ

儀式のシミステツのレビュー・感想・評価

儀式(1971年製作の映画)
3.7
「親戚。結婚式や葬式の時にしか会えない」

満州男という名前。「戦争犯罪人」。
「消毒」、強権的な家父長制、男社会、血縁の入り乱れた親戚社会、兄妹のキス、不気味な冠婚葬祭、変わらない社会への皮肉、戦後民主主義のあり方。

映像や構図が現代にも通用するほど美しい。
弟が埋まっているはずの地面に耳を当てて涙を流す満州男のシーンは印象的。