シミステツ

耳をすませばのシミステツのレビュー・感想・評価

耳をすませば(2022年製作の映画)
3.4
『カントリーロード』のない『耳をすませば』はちょっと残念…というのがやはり読後感として前面に出てきてしまう。あくまで原作をベースにジブリが噛んでないというところが惜しい。

おじいさんたちの演奏に雫が歌を乗せるシーンがないのは、ファンとしてはちょっとガッカリだったり、聖司のキザっぽいウザいところと、それと相まったナチュラルツンデレテイストもあまり感じられずだった(ここはでもアニメじゃないと気持ち悪いかもしれないとも思う)。

10年後イタリアでのまさかの三角関係は謎だった。

清野菜名や松坂桃李のキャスト陣、10年後の世界の表現に挑戦したという意味では良いものの、アニメのあの胸を締め付けるグッとくる感じがなく少し物足りなく思う。
最後畳みかけるように二人乗りのシーンや告白のシーンが出てきて、なんとかいい感じになったと思う。
好きなこと、自分の心に正直になることの大切さ、そこのメッセージはとてもよかった。