遠野

按摩と女の遠野のレビュー・感想・評価

按摩と女(1938年製作の映画)
4.2
叔父さんが惚けているあいだの子供を見ているとこの時代の娯楽って本当に少なくてつまらなそうだなあと思うけど、自分だったら水面見てキラキラしてきれ〜とか言ってずっとぼーっとしてる気もする。森の中うろうろしたりとか。あの子供には紙と鉛筆を与えればよかったのでは。この時代の紙って貴重?

馬車のこと知らなすぎるけど一頭立ての馬車に四人とか乗れるんだ、山道を人乗せて牽いてえらい。

白黒の映画だけど山の中の温泉街の深い緑とか森の匂い、川面の光とか川で投げて遊んだつるつるの石、温泉の匂いやまだ舗装されてない地面の土の匂い、雨のシーンでは浴衣の裾に泥がはねたり下駄の素足が冷たいとか、私はここには行ったことがないけど行ったことがあるかのように風景が思い出された。

早く文豪になって山奥の温泉宿で湯治したいものですね。
遠野

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