遠野さんの映画レビュー・感想・評価

遠野

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その男、凶暴につき(1989年製作の映画)

4.6

色と光と構図がよくて、それさえよければ私は話なんかどうでもいいのかもしれない。わざとらしいくらい構図が決まっていて、そういうのを見るたびに脳内で「あ〜〜〜(美しい〜〜)」と思っていた。こういうの誰が配>>続きを読む

夜明けのすべて(2024年製作の映画)

3.3

昨日「ケイコ 目を澄ませて」を観て心震え、これから公開される三宅唱の作品は全部映画館で観るぞ!と決めたので早速今日新作を観た。

ケイコでは岸井ゆきのさんのきんきんに尖った表情が本当にかっこよかったし
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ケイコ 目を澄ませて(2022年製作の映画)

5.0

別に劇的なことがなくても迷ったり悩んだりするし立ち直ることができるのも別に劇的なことがあるからというわけではない。BGMがないのもよかった。エンドロールしびれた。また観たい

私の殺した男(1932年製作の映画)

3.8

よかった、しかしこの後にまた第二次大戦があるんだよなと思うと本当につらい

オアシス(2002年製作の映画)

4.0

このレビューはネタバレを含みます

その人しか自分を守ってくれる人、理解してくれる人がいないから、出会いが強姦でも心を寄せる。そういうことは閉じられた社会に住んでいる人間にはよくあること。だってその人しかいないんだから。失神するほどの恐>>続きを読む

雨月物語(1953年製作の映画)

4.2

女の歌がとても良かった。靄の中進んでいく船の心細さを表すような歌、人の心を惑わせる舞の歌、いずれも幻想的で心に残った。(お父さんが一緒に歌ってるところめちゃくちゃウケてしまった)

カメラになった男 写真家 中平卓馬(2003年製作の映画)

4.0

公園で寝てる人を撮ったときジャンプして喜んだり、帽子の用途で買った笠は「しっかりしてるから」という理由で中央が尖ったようなお祭りの笠みたいなので、それをずっと被ってて、小原さんにも被せて写真撮ったりし>>続きを読む

ベルリン・天使の詩(1987年製作の映画)

3.8

好きだったし、街を見るのが楽しかったけど、当時観た人の感動や絶賛ほど私は心を動かされなくて、なぜならその時その空気で観ないと感動できないものってあると思う。これはそういう映画に思えた。当時の人にしかわ>>続きを読む

MEMORIA メモリア(2021年製作の映画)

4.2

よくわからなかったけどよくわからないことがすなわち悪いというわけではない。色や構図が良くて落ち着いてて全体的に貝殻を耳に当てて波の音を聞いてるような感じでよかった。好きな映画だなーと思っていたら突然異>>続きを読む

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

4.3

このレビューはネタバレを含みます

観始めてすぐアメリカンアニマルズで良い演技だったバリーキオガンが出てきて、やったー!主役であれ!と思っていたら重要な役だったので嬉しかった。
等価交換のような義理堅さがなんかヤダなって思ってたら本当に
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裏窓(1954年製作の映画)

4.0

ミズロンリーが考え直すところがすごく良かった。私は祈りや希望が描かれているのが好きだから。

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.7

このレビューはネタバレを含みます

絵本みたいに極端に鮮やかな映像と魚眼レンズやピンホールカメラみたいな撮影方法にびっくりしたけど受け入れたら面白かった。はっきり場面転換してくれるのはゲームで都市移動したときみたい。
子供の行動をそのま
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スノーピアサー(2013年製作の映画)

3.1

今日は寒いので寒そうな映画が観たいと思って観ました。

こういう設定好きです!!設定は好きだったんですが、原作があるにしてもお話や人間の動きや感情が嘘くさすぎて、私は嘘なら嘘でそれに納得したい。よ〜し
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地獄の黙示録(1979年製作の映画)

4.6

最初の爆撃と「あーもう全部終わり終わり」みたいな劇伴の歌詞でこれはすごいものが始まるぞという予感があって、それからずっと映像が、特に光と構図があまりにも美しくて、内容がどうこうよりとにかく観てしまう。>>続きを読む

フライド・グリーン・トマト(1991年製作の映画)

3.8

エヴリンはかわいい心を持った人、気が弱いのにスーパーでぶつかられたとき文句言いに行ったり、自分を変えようとしていかがわしいセミナーに行ったりしてとてもえらい。躁転したあとまた落ち込むんじゃないかって思>>続きを読む

按摩と女(1938年製作の映画)

4.2

叔父さんが惚けているあいだの子供を見ているとこの時代の娯楽って本当に少なくてつまらなそうだなあと思うけど、自分だったら水面見てキラキラしてきれ〜とか言ってずっとぼーっとしてる気もする。森の中うろうろし>>続きを読む

ニュー・シネマ・パラダイス(1989年製作の映画)

4.5

この映画何回も観てるんだけど「ささ!こちらで泣いてください!どうぞ!」みたいな音楽が流れるといつもべしょべしょに泣いてしまう。ていうかトトとアルフレードのシーンを観るだけで胸がいっぱいになる。自転車に>>続きを読む

バンテージ・ポイント(2008年製作の映画)

3.3

衝撃的なシーンをゆっくり見せられると冷めちゃう。わかるけど。面白いはずの枠組みなのに面白くないのは誰が何したいかよくわからないところがあったから、つまりお話の接着剤の部分がないから「ふーん…」で終わっ>>続きを読む

ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ(1999年製作の映画)

5.0

素晴らしいプレイヤーのおじいちゃんたちが初めてニューヨークに来て大きいビルを見て「立派だなあ」って言ったり自由の女神を見て「あんなに小さいはずがないよ、あれは本当に本物?」とか言ってるシーンが大好き

ロング・グッドバイ(1973年製作の映画)

3.3

原作が良すぎるのである程度は仕方ないですよね。色々詰め込んで飛ばし過ぎだけど後半少し良くなった。当時の車とか風景とかを知ることでまた原作を読む楽しみが増えたと思うとそれはそれでよかった。テリーをああい>>続きを読む

七人の侍(1954年製作の映画)

3.7

オープニングからかっこいい。面白かったんですけど何言ってるのかわからないところが複数箇所あって、あとから調べて補完した。これが観てるときに聴き取れてたら。教育とか武器の品質って争いの際にとても重要にな>>続きを読む

素晴らしき哉、人生!(1946年製作の映画)

3.8

クリスマスなので観ました🎄終わりよければ全てよしだけど昔の映画なので(?)男はつらいよとかと同じく、怒っているときは何かを壊して怒りを表現していてなんか時代と言ったらそれまでだけど「こわ〜」と思った。>>続きを読む

ある優しき殺人者の記録(2014年製作の映画)

4.1

ホラー普段あまり観ないんですが(怖いから)かなり面白かった。田代のカメラマンとしての矜持に笑ってしまった。北野武の首観たときも思ったけど演技とか割とどうでも良くて勢いあったら楽しく観れるんだな。そんな>>続きを読む

しとやかな獣(1962年製作の映画)

5.0

ひーっ面白い〜〜〜〜〜っ実験的なかっこいいカットの連続で片時も目が離せない!ガラス扉の反射、ドアの窓、椅子の下…!

あの一家がひどいといえばそうなんだけどもうみんなバラックには絶対に絶対に戻りたくな
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気狂いピエロ(1965年製作の映画)

-

ダイナマイトにDYNAMITE的なことが書いてあったのがよかった
行き当たりばったりの2人だから行き当たりばったりみたいな撮り方が合ってたのかも
最後の詩だけランボーだと分かったけどそれ以外にも色々引
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ソナチネ(1993年製作の映画)

4.5

これからこういうことが起こるんだろうなっていうフリをしてその直後にあからさまなくらい正面から回収しててそのテンポの良さ、確執なんかも全然ねっとりしてなくてムカついたら殴っちゃうし、いらねーと思ったら殺>>続きを読む

(2023年製作の映画)

4.2

演技が上手いとか下手とかそんなこと置いといてとにかく勢いがあれば気にならないし面白い、人が死ぬって最高!また観たい!

パリ、テキサス(1984年製作の映画)

5.0

とにかく色と構図が抜群に良くて目を離させない。それに関してはゴッドファーザー以上のものを感じた。こんなに素晴らしいのに心かき乱されて何度もは見れない。乾燥してる地域のあの色は日本とは違う、フィルムの特>>続きを読む

遺灰は語る(2022年製作の映画)

3.3

言いたいこと、やりたいことは分かるけど映画として通しで見た場合とっちらかっててつぎはぎの印象を受けた 途中の海→空→海のシーンがよくわからなかった、どういう意味があるのかわかりたかった 光は良かった

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.2

「分別を持ってくれ」→そうなんですよ
「そういう人ってことなんじゃないですか」→本当にそうですよね

車に乗る/乗り移られる
フェリーと演劇とパラレルワールド

親密さ(2012年製作の映画)

4.2

一人で考えることが好きだから考えるための材料を提供してくれる映画を観ると大喜びしてしまう

エドワード・ヤンの恋愛時代 4K レストア版(1994年製作の映画)

3.8

色がいい

出ている女性はみんな体毛が濃そうだったけど男性はみんな薄そうなのが良かった

ヘレディタリー/継承(2018年製作の映画)

3.5

怖くないよ〜って言われて観ましたが怖かったです これから考察サイトをいっぱい見ます

アメリカン・アニマルズ(2018年製作の映画)

4.0

バリー・コーガンが特に良かった。特別にならないといけない、何かを成し遂げないといけないと思っているのにその“特別”や“何か”というのが一体どんなものか、想像するのをさぼってただ退屈な日々、someth>>続きを読む

マネーボール(2011年製作の映画)

3.5

感情が高まったからと言って大きな声を出したり物を破壊するのはやめよう!ブラッド・ピットさんがいつも何か食べてた。お金のないチームが理論とか言って頑張っても結局強いチームが理論を身につけたら勝てなくなっ>>続きを読む

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