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華麗なる一族のAkiramovieのレビュー・感想・評価

華麗なる一族(1974年製作の映画)
3.5
3時間以上に及ぶ長時間の作品であるが、邦画の割にはテンポが良かった。

事業欲・野心に対して、人間性という表現を使っていたが、むしろ家族をどのように捉えるかがテーマと思える。
旧華族(公家)、大蔵官僚、政治家との"閨閥けいばつ"やら、正装しての夕食のシーンなどの 財界富裕層の家族が描かれている。
当時の富裕層は、家でそんなにブランデーを飲むのか? が可笑しい。

文化面に興味がないのか、長女 一子、次女 二子 の単純な命名。
関西の財閥家族なのに、関西なまりがなく、次女二子 "酒井和歌子"が時々関西なまりを唐突に。

しかし、財閥の当主が妾(愛人)と本妻とのベッドを共にする壮年の方々の性欲が凄くて、かなりグロい印象を。

面白かったシーン
・与党総裁 と 野党委員長 との駆引きを巡る野党議員のやり取り。
・大同銀行頭取(日本銀行OB)"二谷英明"と大同銀行専務(はえぬき)"西村晃"の食事のシーンの対比
・日本銀行総裁 "中村伸郎"の歩くだけの演技

2023/11/22 国立アーカイブス
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