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赤ちょうちんのkenbowbowのレビュー・感想・評価

赤ちょうちん(1974年製作の映画)
3.5
観た第一印象は、え?そういう話なの?

フォークソンググループのかぐや姫の同題の曲をモチーフにした映画なわけだが、重なるのは冒頭部分だけではないだろうか。

70年代の生活の様子がよく分かる作品。
幡ヶ谷、新宿、調布、葛飾なんて新日本風土記みたいな感じ。
今なら貧困層もしくは底辺という扱いになるのだろうけど、この頃はそこまでではないと思う。分からないけど。

70年代って今より自由を感じる。プライバシーは皆無だしそれがOKな世の中なわけで。
じゃあ今より生きやすいかといったら、バイタリティがなかったら生きていけないんだろう。

ちょっと「めぞん一刻」を思い出した。

前半は楽しそうだけど、徐々におかしくなってく姿を演じる秋吉久美子が上手い。
この人は撮られるアングルで、随分顔の印象が変わるんだと思った。

それにしても、この頃から怪演だったんだ、樹木希林は。
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