キャメロン監督に酷評され、公式に黒歴史扱いされてしまった本作、個人的にはかなり好きです
確かにエドワード・ファーロングに比べたら本作のジョン・コナー役のニック・スタールはパッとしません
でも、そこが良いんです
偉大なる母親を亡くして人類のリーダーではなく"薬に溺れるほぼ廃人の労働者"になったという設定は非常にリアル
そんな彼が新たなる刺客"T-X"を相手に、未来から送り込まれた新型"T-850"や後の妻となるケイトと共にあらゆる苦難を乗り越えて成長してゆく、という展開は本当に素晴らしい
ジョン・コナーだけでなく、当時既に50代だったアーノルド・シュワルツェネッガーもキレのあるアクションを披露し、シリーズの名キャラクター"Dr.シルバーマン"もチョコっと登場
あまりにもマニア泣かせなサービス
敵マシンもシリーズ初となる女ターミネーターを登場させたのも新鮮だったし、"機関銃を警官隊に向けて発砲し死傷者ゼロ"だったり"I'm back"という粋な台詞を放ったりキチンと過去2作へのリスペクトも垣間見れる
2000年代初頭らしく、カーアクションシーンは実際に空港にセットを組んで破壊しているので迫力満点
そして賛否両論あるあのラスト、あえてハッピーエンドという選択肢を選ばなかった製作陣の強いこだわりを感じる
ある意味"大人向け"ですよね