Shammy

象牙色のアイドルのShammyのレビュー・感想・評価

象牙色のアイドル(1969年製作の映画)
3.8
【連続して起こる生徒の失踪!
欲望を制圧され憤懣した女生徒と美少年が暮らす寄宿学校で何があったのか?
エンディングは色んな意味で唖然とします】

邦題は、当時アイドル的な人気を博していたと言われている出演者ジョン・モルダー=ブラウンの影響が色濃く反映され「アイドル」と名売っておりますが決してアイドル映画なんかじゃありません。
間違いなくお化けが住んでいるだろうと思わせる、おどろおどろしい洋館で起こる事件を題材にしたサスペンスです。

個人的に美少年&美人オカンの組み合わせは割と好きな系統で「少年は残酷な弓を射る」「好奇心」「美しすぎる母」など、映画では多々描かれてきましたが、本作は上記3作の中で最もダークな雰囲気を醸しています。


寄宿学校で暮らす女生徒と校長のやり取りがメインで話が進んでいくので、主演俳優的ポジションであるジョン・モルダー=ブラウンの出演シーンが少なく、彼の魅力を存分に味わえないのが残念です。(彼が主演している「早春」では存分に堪能できました)

監督は「ザチャイルド」のナルシソ・イバニエス・セラドール。
子ども×殺しが好きな監督さんですね。
Shammy

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