ありんこ

象牙色のアイドルのありんこのレビュー・感想・評価

象牙色のアイドル(1969年製作の映画)
3.5
古い作品だけど、常に張りつめた緊張感があるスリラーで、見れてよかった。アイドル映画みたいなタイトルに違和感があったけど、当時の日本でルイ役のジョン・モルダー=ブラウンくんはアイドル扱いだったらしいですね。

19世紀フランスの全寮制女学院を舞台に、厳しい規律に抑圧された少女たちの不満の捌け口がリンチや薪搬入の男との情事などに向けられる。校長フルノー夫人は少女たちに「理想のお嫁さん」を教育しておきながら、自分の大事な息子ルイには「(あんな素行不良の女たちなんかじゃなく)私のような女性を(お嫁さんに)選んであげるわ」と溺愛し、接触させないよう閉じこめていた。
まあ、そんなの異性に興味津々な年頃の彼に通用するはずもなく、母の目を盗んでシャワーを覗いたり、女生徒と仲良くなったりしているのでした。

ラストはやや唐突な感じだったけど、十分衝撃的だった。最後のセリフは母への当てつけだったのか。それとも心からそう言ってたのか。ルイくんの表情からは読み取れなかった。
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