JohnConstantine

ソウ4のJohnConstantineのネタバレレビュー・内容・結末

ソウ4(2007年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

2023年、ジグソウ:ソウ・レガシー、スパイラル:ソウ・オールリセットを鑑賞。
全体的な話の筋は知らないながらもなかなか楽しめた。
そして本年2024年になりソウ3-5がAmazonで無料に。
ということでなぜか4→3→5と視聴(確認不足)。

本作4はジグソウことジョンがアマンダとともにゲームを行った3と平行してホフマン刑事が仕掛人となって行うゲームのお話。
3を先に見ないから面白味が半減しました。確認大事。

本作においても、ソウ・シリーズの秀逸さはやはり死体・遺体のリアルさだろう。
非常に丁寧に造形されていて、私自身も趣味で造形をやるのだが、かなり秀逸だと思う。


前作3では大切な人を奪われて復讐に生きる者と、法の目を掻い潜って道義的な責任から逃れる者の邂逅を通して、正義・罪・罰・矯正教育・許しと赦し、そんなことを考えさせられたが、4ではそうした倫理的議論はやや半減、ミステリーに重きがおかれている。

同僚を助けるために奔走する警官リッグは、全ての人間を助けるという自らの信念をジグソウに強迫観念と指摘され、その強迫観念と戦いながら最後同僚を救うことができない。

そして最後の最後にこのゲームの仕掛けがホフマン刑事によるものであることを知る。

事件の捜査にはFBIのストラム捜査官・ペレース捜査官も参加するが、ペレースは途中命を落としてしまう。
この出来事からストラムは犯人を突き止めるために次作でも奔走する。

やはりジョン/ジグソウ(トビン・ベル)の存在感は抜群で、あの冷静かつ冷徹な目と静かで厳かな語り口は白眉である。
彼が黒幕としてゲームを仕掛けるパターンに比べてホフマン刑事ではやや見劣りする部分があるのは否めない。
しかしながら3・4が実は並列で進行している事件で、それが本作の最後にホフマンが子供を抱いて生還するシーンで結実するのはこの二段構えのストーリーの見事さを示している。

そしてストラム捜査官がいかにして真相に近づいていくのか、期待感を持たせるのもなかなかである。
JohnConstantine

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