BSでひっさしぶりにもう10回目かそれ以上くらいになる本作鑑賞。やっぱメッッチャクチャ面白いですコレ。ほんと最高。(BS放送版の字幕には幾つか翻訳ミスあったけどな)
原作がアレクサンドルデュマ作「ダルタニャン物語」の最終話付近の地味で暗めの「鉄仮面」という仏文学作品。舞台はルイ14世統治下のブルボン王朝というバリバリの歴史ものなのに、この凄まじく引き込まれる面白さ。何回観てもドキドキハラハラさせられて感涙する、極上のエンタメ。
中学生の時に友達と映画館に観に行って、彼女と共にダルタニャンに恋に落ちた。。ガブリエルバーン、至高。この人、ほとんど作品(か作品選び)に恵まれてないけど。
映画の主役は、ディカプリオ演じるルイ14世ではなく四銃士。4人とも最高の役者によって演じられており、やはり映画は演技派によって作られていると改めて実感。
でもこの映画で、タイタニック観た時はどうでもよかったディカプリオの演技力に感服した。演じ分けも表情作りもめちゃ上手かった。この頃から彼が演技派だと気付いてたよ!!
正直原作より面白く巧妙かつ感動的な脚本
(題材選びも渋い!三銃士の方でなく、これか、と!)、
その良さを際立たせる効果的な演出、
各場面に完璧にフィットした素晴らしい音楽、
豪華絢爛な衣装や小道具、ロケ、セット等、
とにかくこの物語を映画として表現する面白さを、最大限に生かした作品だと思う。
音楽、マジで名曲。めちゃくちゃメロディーがキャッチーだし、ただの歴史物のさりげないBGMでなく、場面を盛り上げる超重要な役割果たしてる。映画も作曲家も知られてないわりに、なんやかんや日本のテレビ番組でよく使われてたりするんです。特に「ごちになります」のご馳走シーンとか、なんか豪華なもの見せるシーンとかで、舞踏会の音楽でがち。でもほんと、一曲残らず名曲。もちろんサントラ買いましたとも。
全部観てから観直すと、違う側面からも楽しめるようになるし、これは演技派に演じてもらってるからこそ味わえる類のスルメ作品でもある。ほんと好きです。もっと観られて欲しい。